ARBITRO MAGAZINE

ROLEX Explorer 14270と114270の違い

 

エクスプローラー 1 が欲しい、となった時にまず候補に挙がるのがRef.14270とRef.114270ですよね。

Ref.1016はヴィンテージ感があって格好良いんですが、なんせ価格が3桁万円で気軽に買えるものではない(紙のギャランティー付きだと200万円~)ので、現実的に買うってなるとこちらのモデルになると思います。

いろいろ調べていくうちにRef.14270とRef.114270があるけど何が違うの?ということに気付く方が多いはず。

見た目がほぼ同じな時計なので、何が違うかよく分からないという方にも分かりやすく違いをご紹介します。

それでは、ROLEX Explorer I(エクスプローラー I) Ref.14270とRef.114270の違いについて見ていきましょう。

まずは一覧表で違いを確認します。

上の表を見てさっそく、ん?と思ったものがあると思います。SS(ステンレススチール)の316Lと904Lの違いは耐食性と耐摩耗性が904Lの方が良いと考えて大丈夫です。

問題は夜光のところですよね。

ルミノバとスーパールミノバの違いについて

ルミノバとスーパールミノバの違いは光り方の違いです。

素材は同じですがスーパールミノバはルミノバに比べ良く光るとされています。

SWISS (Swiss Only) = ルミノバ

SWISS MADE = スーパールミノバ

こう考えれば分かりやすいですよね。


実物の写真で見比べる

まずは各モデルを写真で見てみましょう。

文字盤(ダイアル)の違い

あれ?同じ時計の写真を並べた?っていうぐらい見た目は同じですね。

実際に2つのモデルを横に並べてみて正面から見ると違いは分かりません。同じ36mmのケースサイズ、針やインデックスも同じデザインなのでパッと見ても分からないのも当然です。

基本は3・6・9のインデックスはメタルフレーム付きの夜光インデックスです。

ただし初期ロットには違うダイアルも存在しています。

ブラックアウト ダイアル

通常のダイアルとの違いは「3・6・9」の数字のインデックスに白のラインでは無く黒のラインが入っています。

このブラックアウトダイアルは初期ロットに見られるダイアルでブラックアウトの中でも、レターと呼ばれるロレックスロゴの下3行の文字がシルバーで印字されているものとホワイトになっているものの2種類が確認されています。

トリチノバ

トリチウム夜光からルミノバ夜光への移行期のごくわずかな期間のみ存在するもので、文字盤表記は「 T SWISS-T<25 」となっていますが、実際の夜光はルミノバが使用されている個体が存在しています。

夜光塗料

トリチウム夜光 「 T SWISS-T<25 」 (1991年〜1998年頃まで)

エクスプローラー I 14270とエクスプローラー I 114270を比べた時に一番違いが分かりやすい点は?となると、1990年代の終り頃まで生産されていたトリチウム夜光を表す「T SWISS – T < 25」の表記がある点です。

この「T SWISS – T < 25」の意味は、夜光に使われているトリチウムの放射線量が25mCi(ミリキュリー)未満ということを表しています。

ルミノバ夜光 「SWISS」 (1998年-1999年の2年間のみ)

ROLEX Explorer I Ref.14270 「 SWISS (Swiss-Only) 」表記のダイアル

トリチウムからルミノバへの移行期の1998年〜1999年の約2年間だけ作られたSWISS表記のみのダイアル。夜光はルミノバ夜光。

スーパールミノバ夜光 「SWISS MADE」 (1999年頃-2001年)

スーパールミノバ夜光に全て移行した1999年頃から「SWISS MADE」表記に統一されました。

ちなみに、このSWISS MADE表記は現在使われているクロマライトでも使われています。

トリチノバについて

トリチノバとは何ぞや?と思いますよね。これは「T SWISS – T < 25」の表記があるにもかかわらず、夜光にはルミノバが使われているダイアルが存在するんです。

これを「トリチノバ」と呼んでいます。ロレックスのモデルや素材の移行期にはよくある現象ですが、これもレアなモデルとして市場価値は高くなっています。

14270と114270の夜光は針とバーインデックスの部分だけが光り、369の数字部分は光りません。

秒針・短針・長針とバーインデックスが光っているのが分かります。

ケース・ブレスレットの違い

見た目の一番大きな違いはフラッシュフィット部分(ラグ部分)の形状とバネ棒を通すための横穴。

フラッシュフィット部分の違い

フラッシュフィットの部分をよ〜く見てみると、Ref.14270の方は真ん中の部分に繋ぎ目がありますが、Ref.114270の方には繋ぎ目がなく一体型になっています。

ほんのわずかな差ですが、取り回しが良くなり着けた時の装着感が良くなっています。

ケースの違い

Ref.14270は1990年〜2001年まで製造されたモデルですが、1990年〜1995年の間に製造されていたものはケースに横穴がありました。

それ以降(1995年以降)のモデルはケースの横穴が塞がれ写真のような横穴無しになりました。

ブレスレット

ケースの横穴と同じく1995年頃まではブレスレットもシングルロッククラスプ(78360/FF558B)でした。

シングルロッククラスプ / フォールディングクラスプ (英語圏の呼び方)

1995年頃の横穴が無くなったのと同じ時期にブレスも変わりダブルロッククラスプ (78790/)に変更されました。

ダブルロッククラスプ(バックル) / フリップロッククラスプ(英語圏の呼び方)

1995年頃からスポーツモデル全般でこのダブルロッククラスプに変更されて、今に至ります。

これでバックルが勝手に外れて落としてしまうということも無くなり、より安全性が増しました。

ルーレット刻印
型番年代ルーレット刻印の有無
Ref.142701989-2001ルーレット刻印なし
Ref.1142702001年頃~2007年頃ルーレット刻印なし
Ref.1142702007年頃~2010年ルーレット刻印有り

・Ref.14270 … ルーレット刻印無し

・Ref.114270 … 2001年頃~2007年頃 ルーレット刻印無し

ルーレット刻印無しはミドルケースの内周部はサテン仕上げで、シリアルなどの刻印はありません。

Ref.114270 … 2007年頃~2010年のモデルは写真のようにドルケースの内周部にROLEX+シリアルナンバーの刻印があります。

ムーブメント

Ref.14270Cal.3000
Ref.114270Cal.3130
Ref.14270 … Cal.3000

Cal.3000は1990年~2001年まで製造されたムーブメント。

Cal.3000の前のムーブメントにあたるCal.1570からの変更点として、振動数が毎時19800振動から毎秒8振動/毎時28,880振動へハイビート化されました。

Cal.3000の特徴としてテンプには平ヒゲゼンマイが採用されている点があげられます。

このムーブメントは他のデイト無しモデルにも採用されていてエクスプローラー 1 14270のほかに、エアキング 14000・サブマリーナー 14060・オイスターパーペチュアル 14203に使われています。

Ref.114270 … Cal.3130

このムーブメントの特徴として、短針のみを操作できるようになったことと、テンプを支える板がツインブリッジになったことでより安定性が増しているのが特徴です。

またゼンマイもこれまでのノンデイト ムーブメント Cal.3000で使われていた平ひげゼンマイから→巻き上げひげゼンマイに変更されたことで、姿勢差による精度がより安定しました。

2012年にはヒゲゼンマイの素材がブルーパラクロムへ変更された事で耐磁性や耐衝性がさらに向上しました。

パワーリザーブはおよそ48時間。

Cal.3130はエクスプローラー I 114270の他、ロレックス サブマリーナー 114060、14060Mやエアキング 14000Mなどにも採用されています。


まとめ

ロレックス エクスプローラー I 「Ref.14270」と「Ref.114270」でどちらを買うか迷った時の決め手として

・トリチウム夜光のダイアルかどうか? (トリチウム夜光 「 T SWISS-T<25 」 (1991年〜1998年頃まで)

・ブレスがシングルロック クラスプかどうか? (1989年~1995年頃までのモデル)

・ムーブメントがCal.3000かCal3130のどちらが良いか?

などが大きなポイントになってくるじゃないかな?と思います。

他のスポーツモデル(サブマリーナーやGMTマスターなど)に比べると、このExplorer I Ref.14270とref.114270は買いやすい価格というのもお薦めポイントのひとつ。

あとは何と言っても、スポーツモデルながら36mmケースというスポーツモデルとしては小ぶりなケースサイズがどんな服装にも合わせやすい大きさっていうのも良いですよね。

また、厚さも薄く、重さもブレスを含めて100g程度と非常に軽いため日常使いに適していると言えます。

キレイめなスタイル(ジャケットや襟付きのシャツなど)にはもちろん合うので仕事中に着けても良いし、オフのラフなスタイル(ジーンズやパーカーなど)にもばっちりハマるのがこの時計の良いところ。

何より頑丈で気にせず日常使いできるっていうのがエクスプローラーIの最大の特徴ですね。

この時計があればオールマイティにどんなシチュエーションにも対応できてしまうので、これ1本だけで他の時計はいらなくなってしまうかもしれませんが、この時計を着けることでロレックスの良さが体感できるので他のロレックスも気になってしまうと思います。

はじめてロレックスを買うという方にもぜひ検討してもらいたいモデルです。

 
Photo Journal Minato-Mirai Yokohama
This is the most recent story.

MENU

Back

Share to