今月もダイバーやクロノグラフ、ドレスまでいろいろ入荷してます。
RolexやOmegaではない渋いチョイスとなってますが、ささる人にはささる、そんな時計。

HAMILTON Aquadate 600 Super Compressor 1960s Brand: HAMILTON Model: Aquadate 600 Ref: 64040-3 Serial: 1437104 Year: 1960s Movement: Automatic Cal.64A Case: 36mm
スーパーコンプレッサーケースと呼ばれる、E.P.S.A社の防水ケースはロンジンやジャガールクルトなどに供給されており、ハミルトンもその1つ。
このケースの特徴はパイナップル模様の2つの大きなリューズとインナーベゼルです。そして裏蓋にはダイビングヘルメットと特許番号が記載されています。
36mmという絶妙なサイズも良いポイントです。本格的なダイバーは大きなケースが多いですが、この時計は小さめで厚みもそれほどありません。
2トーンカラーのダイアルと太めのインデックス、棒付きキャンディーのような見た目から、「ロリポップハンド」と呼ばれる秒針が特徴的です。

HEUER Diver 980.013 1980s
Brand: HEUER
Model: Professional 1000 Diver 200m
Ref: 980.013
Year: Early 1980s
Movement: Quartz
Case: 38mm
タグ社とホイヤー社が合併する1985年の前に登場した200m防水のダイバーウォッチです。
後に「Heuer 1000」と名付けられたシリーズでメンズサイズからレディースサイズとバリエーションが豊富でした。
1987年前後を境に同じデザインでタグ・ホイヤー銘とホイヤー銘の2種類があり、ダイアルのロゴと裏蓋の刻印が微妙に異なります。
こちらは80年代前半のホイヤー銘のもので 1000 Series というプリントも無く非常にスッキリとしています。

ZENITH El Primero 01.0210.415 1970s
Brand: ZENITH
Model: El Primero
Ref: 01.0210.415
Year: 1973-75
Movement: Automatic Cal.3019PHC
Case: 36mm
1865年創業のゼニスはムーブメントを自社で生産するマニュファクチュールの1つ。
1969年に発表され、世界初の自動巻きクロノグラフの1つである「エル・プリメロ」はムーブメントの名前がそのまま製品名となっています。
このモデルは第3世代のエル・プリメロで1973年から75年に4000個のみ生産されました。
それまではダイアルに”Chronograph Automatic”と入っていましたが、この第3世代からは”Automatic”のみとなっています。

MONDAINE Diver Chronograph 1970s
Brand: MONDAINE
Model: 2 Reg Chronograph
Ref: N/A
Serial: 123xxx
Year: 1970s
Movement: Manual Cal.7734 (Valjoux 7734)
Case: 38mm
凝縮されたダイアルで12時のインデックスのみアラビア数字、6時位置にはデイト表示があるのが特徴です。
搭載ムーブメントは手巻きのバルジュー 7734。

JACQUES MONNAT Chronograph 1970s Brand: JACQUES MONNAT Model: Chronograph Ref: N/A Serial: N/A Year: 1970s Movement: Manual Cal.7736 (Valjoux 7736) Case: 39mm
Jaqcues Monnat (ジャケモナ)という会社についてはニューヨークのSales Palmer Corpという会社が所有している事以外明らかになっていません。
ですが、この会社の時計は見た目が特徴的なこともあり、ヴィンテージクロノグラフの中では一定の知名度があります。
落ち着いた印象のブルーダイアルに3カウンター、右の30分計は色の入ったヨットタイマー仕様。
ベゼルは明るいブルーと薄いグレーの2トーンカラー、そこにピンクのクロノグラフ針が映えます。

Jaeger-LeCoultre Memovox GT 1960s Brand: Jaeger-LeCoultre Model: Memovox GT Ref: E861 Year: 1960s Movement: Automatic Cal.825 Case: 38mm
ジャガールクルトの代表的な時計の1つでもあるメモボックス。1950年に初めて発売されました。
当時のビジネスマンがアポイントに遅れないよう、アラーム機能を搭載した腕時計として開発された経緯があります。
メモボックスにはダイアルの色やケースに様々なバリエーションがあり、ダイバーズモデルのポラリスは復刻されています。
このGTと書かれたモデルはヨーロッパ向けの時計で、”Grande Taille” というフランス語の略で「ビッグサイズ」を意味しています。実際、このメモボックスは他のモデルと比べるとケースが大きく、卵型のケースが特徴的です。

LONGINES Admiral 5 Star 1970s
Brand: LONGINES
Model: Admiral 5 Star
Year: 1970s
Movement: Automatic Cal.505
Case: 35mm (without crown)
この時計は現在も存続するAdmiral (アドミラル)というラインのうち、文字盤に5つ星が入ったタイプ。
このデザインのものは「ファイブスター」という名が付き、ロンジンのヴィンテージでは比較的有名なモデルです。

GRAND SEIKO Hi-Beat 5646-8000 Brand: SEIKO Model: Grand Seiko Hi-Beat Ref: 5646-8000 Year: 1971 Movement: Automatic Cal.5646A Case: 35mm (without crown)
Cal.56xxを搭載したこのグランドセイコーは56GSというシリーズ名で呼ばれています。
1970年に登場した56GSはグランドセイコーの中で最も生産数が多く、ダイアルやケースのバリエーションも豊富です。

GRAND SEIKO Self-Dater Chronometer 43999 1960s Brand: SEIKO Model: Grand Seiko Ref: 43999 Year: 1964 Movement: Manual Cal.430 Case: 36mm (without crown)
グランドセイコーの第2世代モデル「グランドセイコー セルフデーター」は1964年に発売されました。
ファーストモデルとの違いはデイト表示、風防の形状が微妙に曲面になった点です。
また、この第2世代には最初期型、初期型、後期型の3つが存在しており、今回のこの時計はCal.430を搭載した最初期のタイプ。
今回の仕入れもバラエティに富んだモノになりました。
ご紹介したのは1960年代から70年代のヴィンテージ時計がほとんど。この時代にしかないデザインやサイズなどヴィンテージ時計のおもしろさが楽しめるのは間違いないですね。