ARBITRO MAGAZINE

修理職人の仕事 Vol.1 “Airy’s”

Watchmaker
 

アルビトロが探しに探して、信頼できる修理職人さんに辿り着いた中のお一人がAiry’sさん。

Airy’sさんはヴィンテージ時計で有名なケアーズやエバンスで長年修理をされていた一級時計技能士。

時計の修理はもちろん、研磨も長年されていたのでケースなどを磨く技術も一流です。

時計の修理手順として大まかに説明すると「ケースとムーブメントに分ける」→「ムーブメントを分解する」→「各部品の消耗具合の点検・予備洗浄」→「専用の機械で洗浄」→「組み立て」→「防水検査 (防水機能が保証されるもの)」→「調整・ランニングテスト」という流れで行われます。

今回はアルビトロがいつもお願いしている時計が、どのように修理(オーバーホール)されているかを取材してきました。

それでは実際の修理風景を見てみましょう。

ケースとムーブメントに分けた状態。リューズと巻芯がまだついた状態ですね。

分解をする時は洗浄前なので素手で作業を進めますが、洗浄後の組み立ての際はゴム手袋をはめて手の脂や汚れが付かないように細心の注意を払いながら作業を進めていきます。

各部品を傷つけないように注意しながら、サクサクと部品を外して分解していきます。さすがベテランの修理職人。

正確な動きで流れるように作業が進んで行きます。

各パーツ毎に分けて収納できるメッシュのケースに、取った部品を入れていきます。

分解をしながらムーブメントの状態をチェック。

ひとつひとつの部品がかなり小さい精密部品で成り立っている時計のムーブメント。これを専用のドライバーでネジを回して分解を進めていきます。

パーツを下洗いしているところ。やわらかい刷毛で汚れをサッと落としていきます。

この丁寧な下処理が良い仕事につながるんですね。

職人の方たちのこういう仕事って普段はなかなか見えないですが、見えない部分に手間をかけることで確実に仕上がりが違ってきます。

バラしたパーツで洗浄しないものは埃などが付かないようにガラスの蓋をして保管。

これは顕微鏡で部品に欠けや歪みが無いか検査しているところです。

顕微鏡を使うっていう時点でパーツの小ささが伝わってきますよね。

検査をして調整や修理が必要となった場合、その部品に合った機材でやらないとダメなんです。

しっかりと部品をセットして。。

手元に神経を集中させて作業を進めていきます。

これ以外にもネジを作成する場合はネジ用の旋盤を操って作業したりと、どの作業にも深い知識と経験が必要なことばかりです。

次に研磨作業の様子を見ていきましょう。

こんな機械で「バフがけ」と呼ばれる研磨作業をします。

単純に研磨と言ってもバフを当てる強さや角度・回転数、研磨剤の種類や量などを、その時計に合った最適なものにしないと美しい仕上がりにならないので単純そうに見えてかなり奥が深い作業ですね。

研磨は基本的に荒い→細かいの順で磨きをかけるんです。

この研磨作業も、職人の長年の経験が大切になってくる理由として、ただピカピカに仕上げるだけではなく、その時計にあった仕上げにしないといけないから。

一例を挙げると、ラグと呼ばれる部分の仕上げに職人の腕が表れます。

磨きをかけ過ぎるとすぐに細くなってしまうので、その部分を美しく仕上げられるかということが重要です。

この時計のケースの場合、ベゼル部分が特殊な仕上げがしてあるので、その部分にキズや汚れが付かないように特殊なテープを貼って保護します。

回転数を調整して。。

磨きを行います。この作業は失敗をしてしまうとケースが痩せていくので、失敗が許されない作業のひとつ。

簡単そうに見えて、めちゃめちゃ難しい作業じゃないでしょうか?

修理が得意な職人さんでも、研磨作業は外注しているというところも多い、というぐらい専門的な作業になるということをもっと色々な方に知って頂きたいですね。

Airysさんは修理だけでなく、研磨作業を長年されていますので仕上がりも美しく安心してお願いできます。

ROLEXをはじめ色々な高級時計の修理や研磨をされているので、時計の修理や研磨をされたい方はお気軽にご相談下さいね。


簡単にオーバーホールと研磨の作業内容をご紹介しましたが、これ以外にも様々な作業をした結果、お客様へお渡しをしているということが少しでも伝われば嬉しいですね。

普段は裏蓋に隠れていて見えない部分ですが、いかに手を抜かず、職人が手間をかけて納得できる状態まで仕上げているか。

そんな事がこの取材で改めて分かったことです。

「良いものをお客様に安心して長くお使い頂く」ということが私たちのスタンスですが、それを実現するには腕の良い職人さんの存在が欠かせません。

正直、どれぐらいきっちりとした仕事をするかは職人さんの考え次第な部分が大きいですが、アルビトロがお願いしている職人さんたちはそういう部分で手を抜かない職人気質な方たちです。

それは職人さん自身がどれぐらい修理内容などを公開しているか?や実際にお話をしてみて修理に対する姿勢を伺うと分かりますよね。

Airysさん・松野時計店さんのどちらも安心して修理をお願いすることができるので、一度どちらの職人さんのサイトもご覧になって下さいね。

 
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修理職人の仕事 Vol.2

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